アメリカから帰って来て30有余年間つくしを食べない春がなかったのですが、今年は東京に移ってきたために諦めねばならないと思っていましたら、昨日下関の友人から炊きあげたおいしいつくしをおくってくださいました。うれしくてうれしくて、一本ずつ並べてはごちそうになりました。その友人は、私がいかにつくしを欲しがっているかをご存知だったのですね。涙がこぼれてきました。つくしを一本ずつ摘んできて一本ずつハカマをめくりとり、頭の部分は苦みがあるから切り取ってまでして炊いてくださったのです。たくさん収穫しても煮終わると縮んでしまいますので、私はつくしの頭も食べていましたが、この友人は、あたまも切り取ってくださったのです。私はつくし採りもタケノコ掘りも諦めて、一昨日、九州産のタケノコを買って来たところでした。
タケノコは一口大の薄切りにし、昆布つゆ(だし醤油)をかけておき、コメ三合を電気釜に白米を炊く時と同じ水の量を入れ、とり釜飯のもとを入れてさっとかき混ぜてから、昆布つゆをかけて置いた水煮筍を加えてさっとかきまぜます。そうして炊き込みごはんとして炊いてください。
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