今年8月から行く留学生のことを最も心配しているのは、両親と家族です。健康・安全・金銭など心配はつきません。そんな時に説明会を開くことが大切です。殊に先輩の留学経験者が自分の経験を活かして一通り説明してくださったことが、たいへんよかったです。1979年から一年も欠かさず長期留学生を送り出して居ますが、無事に続けられたのも、家族と学校が力を合わせたことが土台となったからでしょう。それに留学生自身たちも、勉強に集中してくれたのも、よかったです。
どの留学先大学も日本人留学生は大勢いましたがEnglish Departmentに所属したのが、梅光生以外の日本人の留学生は今まで一人もいませんでした。それだけに英語・英文学の勉強は労多くして地味な働きなのです。でも、このことをもっとも誇りにしたいです。映画のDead Poet Society(今を生きる)の中でKeating 先生がおっしゃったように、医療(medicine)やbanking などは命を長らえさせてくれます(They sustain our lives)だが、language やdramaやpoetryなどは心に願って生き長らえたいもの(They are the ones we stay alive for.)です。人は時には優しい言葉をかけてほしくなるし、時には勇気づけて上げたくなることもあるのです。こういうことを願って生きているのです。
今まで306人の1年間留学生を送っています(夏期留学生は別に911人です。)が、これらの元留学生が将来日本と欧米の人間関係を理解する上で何らかの力を発揮してくれるのではないかと、心から期待しています。
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